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ぐるりのいずみ

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博物館でお花見を @東京国立博物館

3月24日~4月11日、東京国立博物館では『博物館でお花見を』と題して
桜に関連した作品の展示がされています。
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期間中は色々なイベントも開催しています。

上野桜木町を通って東京芸大側から博物館へ。
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園内に入場すると、エントランスで『さくらパンダ』に遭遇!
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上野松坂屋のマスコットなんですが、こんな所で会うとは。
意外な出会いでテンションアップ。

ウキウキして、早速、日本庭園へと進みます。
今回の『お花見』で、私が行きたかったのは、これ。
応挙館でのお茶会。
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応挙館は、本館裏の日本庭園内にある書院です。
元々は、愛知県の天台宗のお寺『明眼院』の書院でしたが、後に品川に移築され、
昭和8年から、東京国立博物館に移されました。
『応挙館』の名は、眼病で明眼院に逗留していた円山応挙が、墨画を揮亳したことから。

庭園の一般開放は春と秋だけですが、応挙館を含む5つの茶室はお茶会などで
利用可能だそうです。

さて、庭園内に入ると見事な桜が迎えてくれます。
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曇り空なのが残念ですが。。
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ぐるっとお庭を回って、目的の『応挙館』へ。
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着いたのは、ちょうど開始の12時頃でしたが、すでに行列でした。
呈茶形式ということで、自由に入ってお茶をいただくのかと思っていましたが、
30人ずつ位お部屋に案内され、毛氈の上に並んで座ってお茶を頂く形でした。

写真を撮ってよいものか微妙な雰囲気だったので、お茶の写真は撮れませんでした(>_<)
お茶菓子は長命寺の桜餅。
美味しく頂きましたが、「次の方もお待ちなので・・・・」と早々に退出を促され、
ゆっくりする間もなく応挙館を出てきてしまいました。
「せっかく応挙館の中に入れたのだから、もうちょっとゆっくりしたいのに・・・」
これは、改善の余地あり、ですね。
せっかくいい企画なのだから、もったいない。

お茶会は、少し残念でしたが、その分、庭園の桜を楽しみました。
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国立博物館の庭園は、小さいながらも、贅沢な作りでのんびりできます。
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桜の種類も豊富です。
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左はオオシマザクラ、右はシダレザクラ。
緑と桃色のコントラストが楽しい。

少し冷えてきたので、今度は本館で「桜めぐり」です。
今回は、展示室をめぐる『さくらスタンプラリー』も開催されていて、
5つのスタンプ全てを集めると特製さくら缶バッチがもらえるんです。
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本館の展示は、『日本美術の流れ』をテーマに、古代から現代までの美術品を
彫刻、絵画、書、焼物などなど、様々な角度から取り上げて見せてくれます。
こういう風に、多角的にテーマを表現できるのは、豊富な収蔵品を持つ国立博物館ならでは。
特別展もいいものをたくさんやっていますが、東博の真骨頂は、常設展だと思っています。
展示品は随時変わって行くので、必ず見れるというわけではありませんが、ふらっと行って、
思わぬ名品に出会うことも少なくありません。
今回はパスしたのですが、『法隆寺館』もとっても素敵なんです。
特別展の人混みが苦手な人には、ぜひ、法隆寺館に足を運んでみて欲しいと思っています。

話がそれてしまいました。
本館の展示、『お花見』というにふさわしく、桜をモチーフにした作品がたくさん。
こうやって見ると「日本人て桜が好きなのねー」とつくづく思います。

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もののふの命ともいふべき鎧にも桜のもよう。
結構愛らしい。

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桜を表現するのに青と緑を使うとは。これ、かっこいい。

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春爛漫といった雰囲気の着物。美しい。でも重かろう。
昔の着物や生活用品が展示されているのは興味深いですね。
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このかんざしは、現代でも使えそう。ほしいな、こういうの。

桜とは関係ないのですが、人間国宝の作品の特集展示も行っていました。
中でも目を惹いたのは、『燿彩鉢 心円』。
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こんなに鮮やかで不思議な色あいがだせるなんて。
くじゃくの羽のような色彩で、見ていると吸い込まれそうです。

本館の展示、種類も量もたっぷりで見ごたえがあるのですが、一つ一つをじっくり
見ていると、とーっても疲れてしまいます。
私は、適度に休んだり、カットしたりしながら回ります。
今回も、ちょこちょこ飛ばして美味しいとこだけ見て回りましたが、それでも
とても充実した気分。
特別展と違って、自分のペース好きなように見れるので、満足度が高いのです。

ちなみに、スタンプラリーのはんこはこちら。
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一見、何も押してないように見えますが、インクではなく、型押しみたいに
なっているのです。
インクで汚れたりしないようにという、博物館らしい心遣い。
スタンプの柄も粋で、さすが東博。
きっちり缶バッチもいただきました。

博物館からの帰り道、ちらっと上野公園内の桜並木を見に行きました。
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「あぁ~、わやだわ~」
桜は見事だったのですが、とても人の海に飛び込む気にならず、足早に立ち去りました。
あの桜の下でお花見できる人は、スゴイ人だと思う・・。

谷中に帰って来てほっとしました。
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やっぱりこのくらいがちょうどいい。
by simo_kuri | 2010-04-10 02:20 | 見る