ぐるりのいずみ

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木版画と飴細工展 対極~第一局~

5月19日~24日、中目黒のさくらギャラリーで、飴細工師の吉原さんと木版手摺師の竹中さんの
二人の展示会が開催されていました。
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吉原さんは、おなじみ『飴細工吉原』の店主さん。
竹中さんは、木版摺りの老舗『竹中木版』の五代目摺師。

飴細工ファンとしては行かずにはおれない、と先週の土曜日に遊びに行ってきました。
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さくらギャラリーは目黒川の川べりにあります。
桜並木が続いていて、花見の頃はさぞや見応えがあることでしょう。
もちろん、青葉の頃もよいですが。

今回の展示会は、竹中さんの木版画(二次元)と吉原さんの飴細工(三次元)を組み合わせた作品が
展示されています。
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竹中さんは摺師さんですが、自分でも作画していらっしゃいます。
京都の方なので、題材も京都のものが多いです。
見ているとまた京都に行きたくなります。
これは、「疏水べり」。
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吉原さんの作品は、いつもの飴細工と有平糖と両方で作られています。
これは有平糖。
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普段の飴細工ではあまり見られない技が見られるのが面白い。

これは「二条城松玉」。
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版画から抜け出してきたような松玉。
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これは棒付きの飴細工ですが、色が渋い!
いつもはどうしてもパステル調のかわいらしい色合いが多いので、こんな深い色味は初めて。
この色、今度作ってもらいたいなぁ。

色といえば、この竹の色もいいんです。
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有平糖は棒付きの飴細工と比べて、ツヤツヤとしているんですね。
竹の葉のつるっと感が好き。

こんな抽象的な版画を飴細工にすると
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これ!
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版画に使われているのと同じ8色を使って作ったペロペロキャンディー。
これ、ほしーい。
いったいどれくらいかけたらなめ終わるんだろう?

「西陣沈丁花」。
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京都の木版画は、江戸のそれとはちがって、白を表現するのに、抜くのではなく、
白をのせるのだそうです。
こんな風に絵具を盛る技もあるのですね。
そしても、飴細工にもひと技。
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グラデーションが美しい。
これは、和菓子の練りきりのように、濃いピンクの飴を白い飴でおまんじゅうのように包んで
作るのだそうです。

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二次元を三次元にする面白さは、きっとこんな所。
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京都な雰囲気の作品が多いなか、インパクトがあったのは、
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パイナップル!
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パナップルのずっしり感が伝わってきます。
この青緑色も好きだなぁ。

ほかにもすてきな作品はあったのですが、伝えきれません。
飴細工師の吉原さんと摺師の竹中さん。
作るモノは違うけれど、『職人』でもあって『アーティスト』でもあるという点で似ているのかも
しれません。
タイトルが『第一局』てことは、これからも続くということですね。
『アーティスト』としてステップアップしていくこれからのお二人がとても楽しみです。
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by simo_kuri | 2010-05-31 00:44 | 見る