不忍池の並木がほのかに色づいてきました。
すっかり秋ですね。
寒さにやられて、風邪気味です。
さて、11月に入り、湯島天神で菊まつりが開催されています。
上野へ買い物に行った帰り道、ふらりと立ち寄りました。
湯島天神の菊まつりは、今年で32回目。
菊人形や、千本咲、大懸崖、盆養など、約2千株の菊が、境内全体に展示されています。
私が訪れた日は、まだ始って間もなかったからか、菊祭りを見に来た人より、
七五三の参拝に来た人の方が多い感じ。
ゆっくり菊を鑑賞することができました。
今年の菊人形のテーマは「龍馬伝」。
うーん、ブームにしっかりのってますなぁ。
千本咲は、見頃にはまだ早いでしょうか。
これから、という蕾もいくつか。
右側の菊は、「江戸菊」という種類のもの。
名前の通り、江戸時代に発達した古典菊で、開花後に花びらが変化し、色彩に富んでいるのが特徴。
こんな菊もあるのですね。
黄色と緋色のコントラストが目を惹きます。
盆養と呼ばれる3本立ての鉢も多く展示されていました。
昔、祖父と父も菊づくりをしていたので、私には、細工物よりはこちらの方がなじみがあります。
といっても、小さい頃に庭に並んでいたのを、なんとなく覚えている程度なので、
種類や善し悪しは、よくわからず・・・
それでも、きれいなものはきれい。
花をじーっと見ていると、その造形の妙に心打たれます。
もちろん、品種改良を重ねて作られていったものもありますが、それも本来植物の持つ性質を
色々に伸ばしていった結果。
どうしてこんな色に、こんな形で咲くのだろう?
きっと、こういう不思議と感嘆の気持ちが、芸術を生む力になったりするのでしょうね。
私は芸術家にはなれないけれど、せめて写真と心にとどめておきたいな、と思います。