ぐるりのいずみ

gurumpa.exblog.jp
ブログトップ

スペイン旅行 ~バルセロナ サグラダファミリア編②~

サグラダ・ファミリア聖堂の東側に位置する生誕のファサード。

a0155452_0414920.jpg


こちらは、受難のファサードと比べて写実的で、隙間なく装飾が施されています。
ガウディの生前に着手されていた部分で、一般的にはこちらの門の方が
よく知られているかと思います。

a0155452_0491225.jpg


ちなみに、この生誕のファサードの15体の天使像は、日本人の外尾悦郎さんが
彫ったものです。
外尾悦郎さんは、日本人で始めてサグラダ・ファミリアの石工となった人で、
昔、ネスカフェゴールドブレンドのCMをしていたので、それを覚えている人も
いるかもしれない。

バルセロナへ行く前に、友人Hのオススメで『ガウディの伝言』という著書を読みました。

a0155452_0532967.jpg


ガウディがどのように生き、どのように考えた人なのか、
サグラダ・ファミリアが目指すものは何なのか、
石工として現場で働いている人だからこそ書ける、しっかりとした手触りと重みのある一冊でした。
サグラダ・ファミリアだけでなく、バルセロナを見て回る中で、読んでおいてよかったと
思う場面がいくつもありました。

話を戻すと、生誕のファサードは、イエスの生誕から初説法までの場面が表現されています。

a0155452_0583836.jpga0155452_05977.jpg


入り口の中心の柱には、生まれたばかりのイエスと、見守るマリアとヨセフ。

a0155452_134094.jpga0155452_14091.jpg


周囲には、東方の三博士と羊飼い、そして楽器を奏でる天使たち。

a0155452_171631.jpg


さらに、様々花や果実などの植物、犬や鳥や馬などの動物がキリストの生誕を
祝福するように取り囲んでいます。
到るところに散りばめられた彫刻の一つ一つを見ていくのは、ウォーリーをさがせ!
のような楽しさがあります。

ファサードの左右を支える柱の下には、亀の彫刻。
それぞれウミガメとリクガメ。

a0155452_1144040.jpga0155452_1145551.jpg


これは、4本の足と甲羅で柱をしっかりと支える構造的役割と
たとえゆっくりでも建設を続けていこうという意思を示す象徴的な役割と
生誕のファサードに降り注いだ雨が柱の中を通って、亀の口からはきだされる、
雨どいとしての機能的な役割を併せ持っています。
サグラダ・ファミリアはこのような、構造(デザイン)と象徴と機能を併せ持つ箇所が
随所に見られます。

塔の内部にも登ってみました。
通常の入館チケット+リフトのチケットを買うと、塔の中のエレベーターで上まで上がることが
できます。

a0155452_123954.jpg


登れるのは、生誕のファサードと受難のファサードのエレベータの2箇所。

a0155452_1241552.jpg


チケットに、時間とどちらのエレベーターなのかが記載されています。
私は生誕のファサード側のエレベーターでした。
ちなみに、チケットを買う時には、時間やエレベーターに指定があることは説明がありませんでした。
なので、入場してすぐにエレベーターに並ぼうとした所で、もぎりのお姉さんに説明されて、
やっとわかった次第。
他にも、同じような説明を受けている人が多くいたので、もうちょっと説明なり案内なりが
あってもいいと思うんだよねー。
私の場合、指定の時間まで、1時間位ありました。
混みようによっては、リフト待ちで予想外に時間がかかることもありそうです。
サグラダ・ファミリアで塔に登りたいと思う人は、見学の時間は余裕を見ておくのがよさそうです。
もっとも、1時間位であれば、サグラダ・ファミリアでは、すぐに経ってしまいますが。

エレベーターで約50mの高さまで登り、その後は自力で塔の階段を降りていくようになっています。

a0155452_1443446.jpg


エレベーターを降りると、まずは、生誕のファサードの頂上にある木の彫刻の裏にある、
塔と塔をつなぐ橋のような所を渡る必要があります。

a0155452_1554274.jpg


いやぁ、ここが怖い!
下の風景をカメラにおさめたいけれども、落としそうでこわい!

下から見ると

a0155452_1565636.jpg


階段は幅が狭いので、お年寄りやお腹の大きい人にはおすすめできません。
実際、そういう案内板がエレベーター前に立っていました。
昔は、エレベーターではなく階段で登ることもできたそうです。

a0155452_147686.jpg


手すりはないですが、幅が狭い分、左右の壁を伝っていけばよいので、「高い!」「長い!」を
除けば、階段自体はそれほど降りにくいということはありません。

a0155452_1502814.jpga0155452_150103.jpg


それよりは、塔の内部やフルーツを盛ったかごの塔が近くで見れることの方が面白い。

a0155452_1581480.jpg


アンモナイトを思わせるらせん階段。見事な。
でも、これも内側には手すりがないから、上から見ると結構こわいのです。

塔の内部をぐるぐる回りながら降りて行って、最後は鉄格子の扉を開けて、地上に生還!

a0155452_214152.jpg


ふぅ。
リフトは、風の強い日などには、安全確保のために停止します。
私は初めて行った日に強風で登れなかったので、別の日にもう一度行きました。

最後に、生誕のファサード側にある公園からのサグラダ・ファミリアを見ました。
何しろ大きいので、近くからだと全体がよくわからないのよね。

a0155452_2114315.jpg


それと、この公園からぜひ見たかったものがあったのです。

a0155452_212583.jpg


それが、生誕のファサードの上部に配置されているペリカン親子の彫刻です。
『ガウディの伝言』にこのペリカンのことが書かれていて、実際に確認したかったのです。

親子の愛情の象徴として置かれたこのペリカン達、生誕のファサードの上という重要な位置に
置かれているけれど、近くから見上げても、その下の彫刻に遮られて見ることはできません。

遠くから、しかもズームしないとよくわからないような所に置かれた彫像。
教会とは、人のためだけのものではなく、神に捧げられたものなのだ、とつくづく思う。

サグラダ・ファミリアほど、神への感謝と賛美に満ち溢れた教会は、見たことがない。
そして、こんなに祝福に満ちた教会も。
私はクリスチャンではないし、宗教も持っていないけれど、この光でいっぱいの教会は、
宗教を超えて心に迫るものがありました。

2026年とはいかなくても、いつか完成したサグラダ・ファミリアを訪れたいなぁ。
[PR]
by simo_kuri | 2011-06-01 02:27 | 見る