京都の1日目もそろそろ終わり。
ゆるゆると東山を歩きます。
八坂の塔に日が暮れる。
向かった先は、清水寺。
お盆に近いこの時期のお参りは『千日詣り』といい、1日のお参りで千日分のご利益が
ある言われています。
そして、『千日詣り』の期間中は、夜間も拝観できるのです。
清水寺に来るのは久しぶりで、楽しみです。
まずは、隋求堂。
地下にある真っ暗なお堂の中を、数珠を頼りに歩いて、また地上に戻ってくるという
『胎内めぐり』ができます。
これ、おばけ屋敷みたい薄暗いだけで多少は明かりがあるんだろうと思ったら、
途中からほんとに真っ暗闇になって、すぐ目の前にいるはずの人の姿も見えない。
左手で握った数珠だけを頼みにおそるおそる進むけれど、何度か前の人にぶつかりました^^;
普段の生活では体験できないもので、面白かったです。
こころなしテンションがあがって、さらに境内を奥へ。
お堂の軒下には、南部鉄器でできた風鈴。
鉄器の風鈴は、ガラスのものより音が柔らかく、胸に沁みます。
清水の舞台の上から見えるのは、レーザービームと京都タワー。
もちろん本堂にもお参りしました。
千日詣りでは、普段は入れない内々陣もお参りできます。
ろうそくの明かりに照らされた二十八部衆は、かっこいい!
千日詣り特製のお札も貰ってくることができました。
1年間お祀りしたら、翌年の千日詣りの時に、返して、また新しいお札をもらうように、
と書いてあったけれど、果たして来年も来れるのか?
清水の舞台って、そこから眺める景色もいいのだけど、私としては、その下の木組みに
どうしても目が行ってしまう。
特に建築の知識があるわけではないから、単に好きなだけなんですけどね。
清水寺の夜間拝観というと、春の桜や秋の紅葉の頃が有名だけど、夏の夜間拝観もよいものです。
千日詣りの後は、四条の鴨川べりに移動。
『京の七夕』の鴨川会場です。
鴨川と堀川の二か所に分かれて、七夕飾りのライトアップやライブ、屋台などの催しがある
夏のイベント。
今年で2回目だとか。
それぞれの願いが込められた短冊が川沿いに連なります。
東の岸もライトアップ。
水面に映る光が、ゆるやかに色を変えている様には見入ってしまいました。
京友禅と吹き流しのオブジェ。
川床でお酒のみながら、この景色を見られたら素敵だろうなぁ。
三条辺りまで行くと、風鈴灯という行灯が。
竹で編んだかごの中に灯りを灯した風鈴が入っているのです。
こういう灯りを見ると、どうしても亡くなった方のことを思わずにはいられない。
思いがつまった灯りを見ながら、1日目は終わっていきました。