ぐるりのいずみ

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平成中村座 十二月大歌舞伎

去年のことになってしまうけれど、中村座のことは書いておきたい。
6月のコクーン歌舞伎を見て以来、すっかり勘太郎贔屓になったので、楽しみにしていた公演です。

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平成中村座は、去年の11月から今年の5月までのロングラン公演中。
浅草は隅田公園に仮設の劇場を建てての興行です。

江戸の芝居小屋を模して造られた会場の周辺はお祭りのようで活気があります。
小屋の中には、靴を脱いで上がります。
普通の劇場とは違って、クロークもないし、座席も狭いので、冬場で寒いとはいえ、
ブーツを履いていくと、置き場所に困りそう。

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1階席の前部分は平土間、後ろは床几席になっています。
私は、お尻が痛くなることを覚悟で、平土間。
でも、座椅子が置いてあるので、コクーン歌舞伎の座布団のみの時よりずっと楽でした。

私が見た昼の部の演目は、『菅原伝授手習鑑』。
義太夫狂言の三名作の1つです。

一幕目は『車引』。
勘太郎演じる梅王丸が、覇気にあふれてて目を惹きます。
2月には勘九郎襲名がひかえているだけあって、力も気合いも十分といった感じ。
それに比べると、菊之助の桜丸と彌十郎の松王丸は、いくぶん弱いように感じました。

二幕目は『賀の祝』。
前半部、梅王丸と松王丸の喧嘩の荒っぽさ、滑稽さがあるからこそ、後半の桜丸の悲痛な
切腹シーンが映えます。
三兄弟の父親、白太夫を演じた彌十郎が、しっかりと舞台を締めていてよかったです。

三幕目は『寺子屋』。
首実検で有名な場ですが、松王丸は勘三郎。
復帰後の勘三郎さんを見るのは初めてでした。
以前よりちょっと元気がないような印象は、役柄のせいでしょうか?
何せよ、勘三郎さんがいるのといないのとでは、大違いですね。
舞台に戻ってきてくれたことは、嬉しいことです。

寺子屋の主、武部源蔵と妻の戸浪を演じたのは、菊之助と七之助。
そつなくこなしていましたが、まだまだ若い!という印象。
松王丸と千代の夫婦と並んでしまうと・・・

千代役の扇雀さんが、芯の強さと愛情深さをみせて流石の出来でした。
いつか、近い将来、松王丸と千代を、勘太郎、菊之助、七之助が演じるようになるのだろうなぁ。

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次の歌舞伎は、2月の勘九郎襲名披露。
夜の部の『春興鏡獅子』が今から楽しみ。
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by simo_kuri | 2012-01-28 13:52 | 見る