ぐるりのいずみ

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さくらぱんだ

松坂屋のキャラクター、さくらぱんだをご存じでしょうか。

何年か前に出会ってから、お気に入りのキャラクターなんです。

上野動物園にリーリーとシンシンが来てからのパンダブームの中、
見かけることが多くなったように思います。
メジャーになるのは、うれしい半分、少しさびしい。

この日も、たまたま立ち寄った松坂屋で、何やら人だかりができているので、
近づいてみると。

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さくらぱんだが大量発生!

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黒い子もいるんだ!
白目がコワイよー。

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でも、この黒い子が一番積極的にポージングしてくれました。
黒くても、ちゃんと桜模様なんだねぇ。

ちなみに、後日また上野にいったら、松坂屋の上にふよふよ浮いている物体が。

よく見たら、さくらぱんだのバルーンだった。
しかも、首だけ。

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体もつけてあげたかったよ・・・
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by simo_kuri | 2012-03-21 01:22 | 見る

勘九郎襲名披露公演 @新橋演舞場

いよっ! 中村屋!

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新橋演舞場の二月公演は、中村勘九郎の襲名披露公演。
昼の部も夜の部も、両方見たくて、迷って迷って夜の部に。

コクーン歌舞伎の三五郎と十二月大歌舞伎の梅王丸がよかったので、襲名披露もきっと
いい芝居をみせてくれるだろう、と思っていました、期待以上!

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夜の部は、『鈴ヶ森』、『口上』、『春興鏡獅子』、『ぢいさんばあさん』。

『鈴ヶ森』は、勘三郎さんと吉右衛門の二人が組んで、安心して見ていられる。
母が好きで、鬼平犯科帳をよく見ていたので、私にとって吉右衛門さんは、今でも長谷川平蔵の
イメージが強い。
幕府の役人と渡世人の親分では、立場は違うけれど、気風のいい親分肌は同じで、実にしっくり。

次の口上は、豪華な面々で、ため息がでるほど。
「毎日違うこと言ってるのかなぁ。」とか
「紋付の色はどうやって決めてるのかなぁ。」とか
「並び順はどんな決まりがあるんだろう?」とか、色々考えつつも、印象に残ったのは、
橋之助さんの口上でした。
勘三郎、勘九郎、そして去年生まれた勘九郎の長男、七緒八くんへの寿ぎが多いなか、
弟の七之助への引きたてをお願いしていたのは、橋之助さんだけでした。
まぁ、私が見た回は、ということかもしれませんが・・

小さい頃から仲が良くて、これからも兄弟一緒にやっていくのだろうけれど、
勘九郎を襲名して、ゆくゆくは勘三郎の名も継ぐであろうお兄ちゃんに比べて、
継ぐべき名跡のない弟としては、純粋に嬉しいばかりではないのだろうと思うのです。
まぁ、そんなこと歌舞伎とか能とかのお家元ではよくある話なのだろうけれど。

橋之助さん自身も弟で、父親の芝翫の名前は兄の福助さんが継ぐであろう、という状況は
七之助と同じです。
勘九郎・七之助の叔父でもある橋之助さんの口上は、愛情と少しの切なさがありました。

さて、3演目が、目玉の『鏡獅子』。
前半は可憐なお小姓、弥生、後半は荒々しい獅子の精、という異なる役柄を踊り分ける、
難しい演目です。

勘九郎の弥生は、若い娘らしい初々しさを見せて、意外にかわいらしい。
最近の勘九郎は、立役を演じることが多いし、柄も大きいので、色っぽさはないものの、
恥じらいながら踊る姿は、修練もたまもの。
単に型をなぞるだけではなくて、心のこもった丁寧な踊りでした。

後半の獅子は、勇壮という言葉がぴったり。
激しい動きの中にも、凛とした気品が漂います。
毛振りも、最後まで型を乱さず回し切り、気迫あふれる舞台に圧倒されるばかり。
いやはや、これは、すごいものを見た。

最後は『ぢいさんばあさん』。
三津五郎さんと福助さんが、ラブラブバカップルと老夫婦を演じて、いい味だしてますが、
お話としてはどうなんだろう?
『鏡獅子』でヒートアップした舞台をクールダウンする感じでしょうか。
でも、なぜ、襲名披露公演のキリにこの演目なんだろう??

総じて、とにかく勘九郎の気合いと力があふれ出るような舞台でした。
お父さんが一代で大きくした、『中村勘九郎』という名。
その名前に負けることなく、お父さんとはまた違った『勘九郎』を作っていくのだろうと、
期待と確信の持てる襲名披露公演。
これからの勘九郎が楽しみでたまりません。
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by simo_kuri | 2012-02-10 01:22 | 見る

アラカルト2~役者と音楽家のいるレストラン~ @青山円形劇場

クリスマスのお約束。

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毎年12月に青山円形劇場で上演される『アラカルト』。
観に行くようになって18年目になりました。
私にとっては、これを観ないとクリスマスも新年も迎えられない、年中行事のようなもの。

『アラカルト』は、ショートショートのお芝居とジャズを織り交ぜて、クリスマスの
フレンチレストランを描いた舞台です。
「~役者と音楽家のいるレストラン~」という副題通り、ディナーを一品一品味わうように
お芝居と音楽をフルコースで楽しめます。

元々は、「全自動シアター/遊◎機械」の中心俳優だった高泉淳子、白井晃、陰山泰の3人と
ヴァイオリニストの中西俊博を中心に始まった舞台で。
「遊◎機械」が解散した後も、『アラカルト』は続いていましたが、
20周年記念の公演を最後に白井さん、陰山さんが卒業してしまいます。

残った高泉さんと中西さんに新しいメンバーを加えて、リニューアルしてから3年。
やっと安心して楽しめるようになってきました。
前回までは、白井さんと陰山さんの抜けた穴が大きすぎて、見る方も演じる方も、ぎこちなさが
ありました。
私も、ずっと観てきて、ひとかたならぬ思い入れがあるだけに、いたるところに二人の影が
ちらついて、懐かしさと寂しさで泣きそうになるのをこらえながら見た覚えがあります。

でも、今回は『アラカルト2』として、一人一人の個性が立ってきて、チームワークもよくなり
バランスがとれてきました。

今までの『アラカルト』の良さは失くさずに、でも新しい形に変わっていく。
23年も続けているのに、まだまだ成長していくのだなぁ。

ちなみに、この日の日替わりゲストは篠井英介さんでした。
女形していると気付かなかったけれど、普通に洋服着てると、手足がものすごく細くて長い!
微笑みながら、穏やかに丁寧に話しをする篠井さんは、本当にすてき。

リニューアルしてからの定番になった、高泉さんとゲストの即興芝居も、きれいにまとめて流石!
なまじ台本のある前半部よりも、後半アドリブになった時の方が生き生きしてました。

ショータイムには、背中と足を大胆に見せたドレスで『キャバレー』のナンバーをたっぷりと
聴かせてくれました。
そうか、この人はミュージカルもできる人だったんだよね。
それにしても、さっきまで大人でもの静かな男性を演じていたのに。
一か月前には、富姫さんだったのに。
いやぁ、いいもん見たぜ。

最後にもう一つ、嬉しいことがありました。
それは、フィナーレのあいさつに登場した篠井さんが、「わがままを言って紹介させてください」と
前置きをしてから、客席に白井さんが来ていることを教えてくれたのです。
高泉さんは、知らなかったのか、白井さんを見つけて泣いていました。
思わず私ももらい泣き。

篠井さん、よくぞ教えてくれました。グッジョブ!!

『アラカルト』はこれからも、大丈夫、と思わせてくれた舞台でした。
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by simo_kuri | 2012-01-28 21:24 | 見る

平成中村座 十二月大歌舞伎

去年のことになってしまうけれど、中村座のことは書いておきたい。
6月のコクーン歌舞伎を見て以来、すっかり勘太郎贔屓になったので、楽しみにしていた公演です。

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平成中村座は、去年の11月から今年の5月までのロングラン公演中。
浅草は隅田公園に仮設の劇場を建てての興行です。

江戸の芝居小屋を模して造られた会場の周辺はお祭りのようで活気があります。
小屋の中には、靴を脱いで上がります。
普通の劇場とは違って、クロークもないし、座席も狭いので、冬場で寒いとはいえ、
ブーツを履いていくと、置き場所に困りそう。

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1階席の前部分は平土間、後ろは床几席になっています。
私は、お尻が痛くなることを覚悟で、平土間。
でも、座椅子が置いてあるので、コクーン歌舞伎の座布団のみの時よりずっと楽でした。

私が見た昼の部の演目は、『菅原伝授手習鑑』。
義太夫狂言の三名作の1つです。

一幕目は『車引』。
勘太郎演じる梅王丸が、覇気にあふれてて目を惹きます。
2月には勘九郎襲名がひかえているだけあって、力も気合いも十分といった感じ。
それに比べると、菊之助の桜丸と彌十郎の松王丸は、いくぶん弱いように感じました。

二幕目は『賀の祝』。
前半部、梅王丸と松王丸の喧嘩の荒っぽさ、滑稽さがあるからこそ、後半の桜丸の悲痛な
切腹シーンが映えます。
三兄弟の父親、白太夫を演じた彌十郎が、しっかりと舞台を締めていてよかったです。

三幕目は『寺子屋』。
首実検で有名な場ですが、松王丸は勘三郎。
復帰後の勘三郎さんを見るのは初めてでした。
以前よりちょっと元気がないような印象は、役柄のせいでしょうか?
何せよ、勘三郎さんがいるのといないのとでは、大違いですね。
舞台に戻ってきてくれたことは、嬉しいことです。

寺子屋の主、武部源蔵と妻の戸浪を演じたのは、菊之助と七之助。
そつなくこなしていましたが、まだまだ若い!という印象。
松王丸と千代の夫婦と並んでしまうと・・・

千代役の扇雀さんが、芯の強さと愛情深さをみせて流石の出来でした。
いつか、近い将来、松王丸と千代を、勘太郎、菊之助、七之助が演じるようになるのだろうなぁ。

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次の歌舞伎は、2月の勘九郎襲名披露。
夜の部の『春興鏡獅子』が今から楽しみ。
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by simo_kuri | 2012-01-28 13:52 | 見る

吉例顔見世歌舞伎 @新橋演舞場

6月のコクーン以来の歌舞伎。

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夜の部で菊之助が踊る『京鹿子娘道成寺』の評判が良いので、急に見たくなって
衝動的にチケットをとってしまいました。

今月は『天守物語』もあるし、控えようと思ってたんだけどなぁ。
お芝居は、「今、この時!」を逃すと二度と見れないから、いいものは多少無理をしても
見ておかないとって思っちゃうんですよね。

今回の顔見世は、七世尾上梅幸と二世尾上松緑の追善公演ということで、二人に縁のある
演目が選ばれているそうです。

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夜の部は、現・松緑の『外郎売』から。
口跡も鮮やかな松緑は、外郎売りの来歴を語る早口言葉の長台詞も、立て板に水。
危なげなく、耳に心地よい。
松緑さんは「小気味良い」という表現がよく似合う。

二つ目の演目がお目当ての『娘道成寺』。
全部で一時間近くもある女形舞踊の大曲ですが、菊之助の道成寺は、素晴らしかった。
華やかで娘らしい愛らしさと色気があって、体もよく動く。
踊り毎に変わる衣装は、どれも品よく美しい。
どんなに激しく動いても、気品があるのは、菊之助の個性だなぁ。
大満足です。

最後の演目は、『髪結新三』。
『娘道成寺』が目的だったので、『髪結新三』はたいして気にしてなかったのですが、
見てみたら、こちらも、実に面白かった!

菊五郎の演じる新三も、三津五郎演じる大家の長兵衛も、実に生き生きとして楽しい。
江戸の空気を感じるいいお芝居でした。

急に思い立って観に来たれど、ほんとに、思い立ってよかった!

12月には、平成中村座で菊之助が『菅原伝授手習鑑』の桜丸を演じるので、
それも観に行く予定です。

今から楽しみだー。
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by simo_kuri | 2011-11-30 23:01 | 見る

天守物語 @新国立劇場 中劇場

泉鏡花の『天守物語』を白井晃演出、篠井英介主演で。
こんな、私の好きなものばかりを集めたような公演は、行かずばなるまい!
ということで、19日に母と二人で初台の新国立劇場まで行ってきました。

翻訳物の演出をすることの多い白井さんが、日本の作家の、しかももはや古典と言っていい
鏡花の名作を、どんな風に見せてくれるのか、期待に胸を膨らませながら、席に着きました。

ですが、観終わった感想は、
「ずいぶんまともに優等生な舞台になっちゃったなぁ」
でした。

1つ1つの要素を見れば質は高いのだけど、全体として訴えかけてくる力が感じられなかった。
「【美×劇】─滅びゆくものに託した美意識」というサブタイトルにふさわしく、美しい舞台。
でも、きれいにまとまりすぎて、面白くない・・というか。
もっと冒険して、新しい「白井晃の天守物語」を見せてほしかったんだけどなぁ。

そうは言っても、白井さんらしさ随所に見られました。
まず装置。
殺風景とも思えるほどに装飾性を排した一面黒の舞台。劇場の高さと奥行きを活かして
妖しの世界を出現させる。
シンプルな舞台では、役者の身体と鏡花の流麗な台詞が一層を際立つ。
それだけに演じる側には怖い舞台かもしれない。
最小限に絞られた小道具やクラシックやギターを使った音楽も効果的。

篠井さんの富姫は、抑えた中にも威厳と妖しさを備えて美しい。
日本舞踊の名取でもあり、現代演劇の中で女形としてずっと活躍してきている篠井さん、さすがだ。

それでも、物足りない、と思ってしまうのは、白井さんと篠井さんに期待しすぎなのか、
ただの欲張りなのか。

例えば、朱の盤坊。
坂元さんはよく頑張っていたと思うけど、いかんせん、動きが日舞ではなく、洋舞なんだよねー。
中途半端に歌舞伎のまねごとの振りやメイクをする位なら、劇団四季出身という坂元さんの経歴を
活かして、ミュージカル調にしちゃうくらいの遊びがあってもよかったんじゃないかなぁ。

新しいと思ったのは、冒頭のシーン。
白い洋服で舞台中央に倒れている女(男か?)。
それを見つめるタキシードの男2人。
倒れている女は、やがて静かに立ち上がり、舞台奥へと消えていく。
富姫が人から妖しのモノに変わるシーンを、プロローグとして見せるというのは、面白い。
倒れている女は、もちろん篠井さんだけど、白いシャツに白いズボン、かつらもなしで
後ろ姿だけで、女を感じさせなきゃいけない、というのはずいぶん難しい演技だなぁ。

見つめる男の1人は平岡君。もう1人は小林勝也さんで、近江之丞桃六。
桃六の方は、この後もタキシード姿で意味ありげに舞台奥を歩いていたりするので、ラスト近くの
登場シーンでどんな役割を果たすのだろう??と待っていたら、いたって普通の桃六で、拍子抜け。
確かに桃六は、いきなり現れてどうにもならない状況を打破する、重要な役どころではあるけど、
何だったんだ、あの前振りは。
あ、違うか、「いきなり現れたこの人はだれ?」っていう違和感を失くすための前振りだったのか。
私は、桃六はあくまでデウス・エクス・マキーナってことで納得してしまっていたので、
むしろもっと深い意味があるのかと深読みしてしまいましたよ。

でも、それだけのためにこの冒頭シーンを作ったのだろうか。
後から考えてみるに、洋装=現実=下界と和装=虚構=天守(=この世ならざるもの)という
対比だったのかもしれない。
んー、いずれにしても意図のわかりにくい演出でしたね。

もう一度言っておくと、クオリティの高いお芝居ではあります。
でも、白井さんと篠井さんなら、もっと面白くできたはず。
願わくは、再演してさらによい作品にならんことを。
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by simo_kuri | 2011-11-21 23:16 | 見る

髑髏城の七人 @青山劇場

劇団☆新感線の『髑髏城の七人』を見てきました。

思えば、新感線の舞台を初めて見たのが、この作品でした。
それが、1997年のことなので、それから14年・・・

もうそんなに経ってしまったのか、と改めてびっくり。

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新感線は一時期すごくハマッて熱心に見に行ってたけれど、新橋演舞場とか青山劇場とか、
大きな劇場に進出して、ゲスト出演者も増えてきたあたりで、
チケットも取りにくいし、高いし、なんだが劇場に合わせて芝居も大味になった気がして、
ずっと足が遠のいていました。

でも、今回は大好きな『髑髏城の七人』だし、キャストも面白そうだし、見てみたいという
友達もいたし、ほんとにひさしぶりに「いのうえ歌舞伎」にひたってきました。

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いやぁ、14年経ったけど、新感線スピリットみたいなものは変わっていないのねー。
開演前にかかるメタルサウンドを聞いただけで、嬉しくって鳥肌立ちそうでした。
「あぁ~、これ!これ!」みたいな。

あふれる音楽も劇場全体を染めてしまうような照明の美しさも、
次々と繰り広げられる激しい殺陣も、昔以上の迫力で、「さすが、いのうえ歌舞伎だなぁ」と
思わせられる。
やっぱり、新感線、好きだなぁ。

でも、そういう演出が派手でかっこよくなった分、おポンチ部分がリズム感に欠けて、冗長。
若いメンバーが多いこともあるし、マイクを通していることもあるのだろうけど、
大ぜいでわーきゃーやっているのが耳について、リズムが悪いから、長く感じる・・
「一生懸命おポンチやってます!」って感じで、「がんばってるなぁ」とは思うけど、
「楽しい!」にはならなかったな。

今回再演するにあたり、キャストは一新されて、主要キャストはほぼ客演。
劇団員でメジャーどころ?をやったのは、高田さん、粟根さん、河野くんくらい。

主役の捨之介を小栗旬、天魔王を森山未来、蘭兵衛を早乙女太一が演じてました。

「どうなるのかなぁ?」と期待半分、心配半分でしたが、それぞれに役を自分のものにしてるようで
安心して見てられました。
特に、蘭兵衛の早乙女太一は、生で初めて見たけど、所作がほんとにきれい!
殺陣の美しさは群を抜いてました。
もう、太一君が動くと、空気がガラっと変わって目が引き寄せられるというか。
きっとこの美しさに、役柄の厚みが加わってくると、もっとすばらしいのだろうなぁ。

殺陣は太一君が一番だったけど、演技力という意味では、森山君の天魔王がよかったです。
エキセントリックで、極悪で、まったく共感はできないのだけれど、なんかいい。
97年版だと、捨之介と天魔王が一人二役で、ただの「悪役」でしかなかったから、
今回、独立した役柄になって、存在感が増したのが新鮮だったというのもあるかも。
あ、あと、動き方が、ジャック・スパロウっぽくて、ちょっと面白かった。

うん、森山君の演技は、他の舞台でもまた見てみたい。

新感線、しばらく見てなかったけど、魅力を再確認したので、次の公演もチケットとってみようかなぁ。
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by simo_kuri | 2011-09-30 00:19 | 見る

蓮池

今年も不忍池に蓮の花が咲きました。

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一面の緑から

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ぽこぽこと顔を出す薄紅色。

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おそるおそる葉の影から顔を出すつぼみが

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ふぅわりとふくらんで

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花開く。

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でも、このハチノスの花托は苦手だなぁ。

んでもって、あっついなぁ。
朝だって言うのに。

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蓮の花も日陰で一休みしてるようでした。
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by simo_kuri | 2011-07-22 00:26 | 見る

コクーン歌舞伎 盟三五大切 @シアターコクーン

見終わってからも、ざわざわと血が騒ぐ。

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コクーン歌舞伎『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』は、熱を帯びて胸に迫る芝居でした。

中村勘三郎と串田和美がタッグを組んでシアターコクーンで歌舞伎興行を打ち、話題となってきた
コクーン歌舞伎。
17年目、12回目の今回は、病気療養中の勘三郎が出演せず、若手の役者が中心となっての公演です。

『盟三五大切』は、コクーン歌舞伎では13年ぶりの再演。
前回、勘三郎と役替わりで源五兵衛と三五郎を演じた中村橋之助が、源五兵衛を、
勘三郎の長男、勘太郎が初役で三五郎を、
コクーン歌舞伎初参加の菊之助が、小万を演じています。

と、知ったかぶりで書きましたが、私、コクーン歌舞伎を見るのは初めて。
ずいぶんと前からコクーン歌舞伎のことは知っていたし、見てみたいとは思っていたけれど、
歌舞伎に慣れていなかったことと、チケットが取りにくいことで、敷居が高かったのです。

今回は、主軸の勘三郎さんが出ないということで、例年に比べてチケットの売れ行きは
芳しくないようで、1階の平場席があるのを見つけて足を運びました。

見てみると、こいつぁ、面白い!!

まず、平場席を選んだのが正解。
一階席の前部分を取り外して、座布団席にしたのが平場席。
座布団だけなので、ずっと見ているとおしりは痛くなるし、身動きとりにくかったりしますが、
役者さんが近くを通るので、楽しい!
昔の芝居小屋のような雰囲気。
それから、コクーン歌舞伎に限っては、客先内での飲食が許されているのも嬉しいところ。
歌舞伎の興行では、客先でご飯が食べれるのって普通のことだけど、普通の劇場では、
飲食禁止のところが多いからねー。

さて、お話の内容はというと、
船頭の笹野屋三五郎は、女房で芸者の小万を使って、浪人者の薩摩源五兵衛をだまして、
大枚百両をまきあげます。
三五郎と小万にだまされたことを知った源五兵衛は、復讐の鬼を化して、次々と人を斬り殺していく・・
というもの。

あらすじだけだと、身も蓋もない話だなぁ。
でも、実際には、人の愚かしさや怖さ、哀しさ、健気さがじわじわと感じられる話です。

串田さんの、従来の歌舞伎にはない演出の見事さもさることながら、主役の3人がほんとに
いいんです!

橋之助の源五兵衛は、人が好くてちょっと頼りない旦那が、一歩踏み外して人殺しに変わって
しまった時の狂気と哀しみがひしひしと伝わってきます。
闇討ちをしかけるために、三五郎たちが寝静まるのを家の裏で一人静かに待っている姿が、
月明かりに照らされて浮かび上がってきた時には、背筋がすぅっと寒くなるような・・
効果音もなく、無言でこともなげに人を斬っていく五人斬りの場面は、壮絶ですが、
緊迫感があり美しい。
恨みと断ち切れない小万への思いを抱えて、泣き笑いの顔で小万と赤子を斬るシーンは悲痛。
極悪にも非情にもなりきれず、虚しく一人歩いていくラストシーンは秀逸です。

小万の菊之助は、匂い立つような美しさ。
芸者で人妻っていうだけで色っぽい設定ですが、実際、三五郎と二人のシーンは、
艶やかで、ほぅとため息をついてしまうほど。
三五郎と源五兵衛の二人が惚れこんでsまうのも納得。
単に見た目にきれいというだけではなくて、芸者をするのも源五兵衛を騙すのも、
ひたすらに三五郎のため、という一途で健気なところもあって、かわいらしい。
後半では、子どもを守ろうとする「母親」の顔を見せる所もありますが、それよりは、
三五郎大事の「女」としての表現の方が強かったように思います。

三五郎の勘太郎は、正直こんなにいい役者だと知らなくて、嬉しい驚きでした。
女房に芸者をさせて、お金を稼がせる小ずるい男だけど、自分の気持ちに正直で憎めない。
勘三郎ゆずりの軽さと愛敬に、勘太郎自身の真面目な人柄が加わって、いい男ぶりです。
方法は間違っていたとしても、主のためにと一生懸命になる姿は、実がこもっていい。
最後には、主を騙していたことがわかり、義兄も手にかけてしまったことで、自ら腹を切って
死んでしまいます。
死に際に、斬られて首だけになった小万を胸に抱えて、話しかけるシーンでは、胸をつかれます。

コクーン歌舞伎、勢いでチケットを取ったけれど、見に来てよかったと心底思いました。
今年の冬から来年の春にかけては、平成中村座の公演もあるというし、これは絶対に見に行かなくては。
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by simo_kuri | 2011-06-23 00:06 | 見る

スペイン旅行 ~バルセロナ ガウディいろいろ~

今回のスペイン旅行では、ガウディの作品をできるだけ見てやろうと思っていたので、
ガウディの話はまだ続きます。

サグラダ・ファミリアの次に行きたいと思っていた所。
『コロニアル・グエル教会』。

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スペイン広場からカタルーニャ鉄道に乗って30分ほどのバルセロナの郊外にある教会です。
ガウディは、この教会を作るために、10年もの歳月を費やして「逆さ吊り実験」を行いましたが、
工事は10年を待たず中断され、今も未完成のままです。

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現在では、中断までに完成していた半地下の講堂が、礼拝堂として使われています。
未完成ではあっても、ガウディの最高傑作と推す人もいる、美しい教会です。

電車に乗っていると、景色がどんどんのどかになっていく。

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降りたのは、その名も「コロニアル・グエル駅」。
世界遺産のある駅だっていうのに、私と一緒の電車で降りたのは、わずかに1組。
そして、無人駅。
ほんとうに、静かで穏やかな所です。

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駅から教会では、歩いて15分ほど。
青いペンキで教会の受付まで足あとの道案内。

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コロニアル・グエルというのは、ガウディのパトロンだったエウセビオ・グエルが
繊維工業住宅地区として建設した所。
古い街並みと緑に囲まれて、散策しても面白いところです。

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街の中のインフォメーションセンターで入場料を払って、いざ教会へ。
特に受付とかないから、「いいのかなー?」と思いながらもそのまま入ろうとしたら、
近くの椅子で休んでいるようにしか見えなかったお姉さんが急に寄って来て、「チケットを見せて」と言う。
ちなみに、下の写真のお姉さんね。入場してからこっそり撮ってみた。
携帯に夢中っぽいのに、よく気がついたものだ。

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あー、一応チェックするのねーと思うも、パンフレットはもらったけど、チケットらしきものをもらった覚えのない私。
困っていたら、「レシート見せて」と言われる。
どうやら、レシートがチケット代わりになっているらしい。
んー、わかりづらいよ!

そうそう、チケットと言えば、スペインでは多くの場合半券を切り取ったりしません。
適当にぴりっとチケットにやぶれ目を入れるだけ。
まぁ、ゴミも出ないし、スタンプとかの道具も要らないし、やぶれ目だけでも用は足りるから
合理的と言えば合理的。
でも何となく、テキトー。お国柄だろうか?

さて、教会の中です。

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半地下ということもあってか、石造りの礼拝堂は、ひっそりひんやり。
外は、これでもかっ!と言う位に、お日様サンサンなのに。

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ここでも、ステンドグラスの美しさは際立っている。

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採光性と通気性を考えた窓。
四方のパーツが対角線を軸にしてそれぞれ回転するようになっているのです。
まるで蝶の羽のよう。

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完成していたら、この教会も素晴らしいものになっていただろうに。

ガウディ作品で、忘れてならないのが、バルセロナの北部に位置するグエル公園。

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ガウディのパトロンだったグエル氏の名を冠したこの公園は、ガウディとグエルが
分譲住宅地として開発しようとした所です。
実際に住宅も建てられたのですが、買い手がつかず、計画を断念。
今は市の公園となっています。

ちなみに、わずかに売れた3戸の住宅のうち、1つはグエル、もう1つはガウディが買ったもので、
ガウディが住んだ家は、博物館として残っています。

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ピンク色の外装もラブリーなお家。
これ、スペインだから違和感ないけど、日本で建てたら
「あぁ~、なんてこの色にしちゃったんだろうね~??」って感じの色だなぁ。
やっぱり、スペインの風土と日本の風土では、似合う色が違うのだなぁ、としみじみ。

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斜めの柱が印象的な回廊。
どことなく南米の雰囲気もある。
日差しが強くて、歩いているとジリジリと暑いのに、日陰に入るとひんやり。
湿気がないとこんなにも涼しいのか。

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高台の広場は、ぐるりとタイル張りのベンチ。

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ぐねぐねと波状になったベンチは、観光客に大人気。
実際、ひんやりとして、座り心地もよいのです。

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広場の下は、ギリシア神殿の柱が林立するスペース。
もの売りのお兄さん、お姉さんがたくさん。

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ここの天井も一面タイル張りです。

そして、グエル公園いえば、「トカゲ」!

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バルセロナのシンボルのようになっていて、お土産屋さんでもよく見かけます。

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本物ももちろん人気者で、記念撮影をする人であふれていました。
まぁ、私もトカゲくんと写真、とってもらいましたが。

さて、最後に、外観だけ見に行ったガウディ建築たち。

グエル別邸のドラゴンの門扉。

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外尾悦郎さんがこの扉のデザイン性と機能性を絶賛していたので、見に行かずにはいられなかった所。

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見るだけではなく、実際に動かして見たかった・・

それから、グエル邸。

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グエル邸は、現在改修中のため入れず。
建物の内部も素晴らしいと聞いていたので、残念でした。

そして、カサ・ビセンス。

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ガウディの初期の作品で、イスラム風味を漂わせた建物です。

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発注者のビセンス氏がタイル業者だったこともあって、タイルが多用されています。
個人宅のため、見られるのは外観のみ。
しかし、この建物はさすがには、住みたいとは思わないなぁ。

私がバルセロナで見たガウディ建築は、これで全部。
次は、グラナダのことを書こうと思います。
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by simo_kuri | 2011-06-16 00:34 | 見る