ぐるりのいずみ

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カテゴリ:読む( 14 )

にこたま

最近お気に入りのマンガ、渡辺ペコさんの『にこたま』。

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交際9年同棲5年のアラサーカップル「あっちゃん」と「コーヘー」のお話。
結婚・妊娠・生活・仕事・・・三十路前に色々と揺れ動く二人の姿を描いた作品です。

結構シリアスな話だけど、渡辺ペコさんらしいお遊びやユーモアが散りばめられていて、
ちょいちょい笑わせられて、つらくならずにスルスルと読み進んでしまう。
重さと軽さのバランスがとってもリアル。
友達と交わしたなんてことない会話の中にも、密かに胸に刺さる言葉があったり、
ヘビーな状況にハマっている時にも、おまぬけで思わず吹きだしてしまうようなハプニングが
起こったりする。

ちょうど自分が「あっちゃん」と同じ年だがら、セリフにも設定にも「あぁ、そうだよねぇ」と
共感してしまうことも多くて、まさにツボです。

そして、読めば読むほどに小道具の使い方や伏線の張り方に「うーむ、うまいなぁ」と
感じ入ってしまう。
わざとらしくなくて、でもピリっと効いていて、ほんと「上手い」。

そういえば、「あっちゃん」と「コーヘー」が住む部屋が「お墓ビュー」だったり、
桜並木で花見をするシーンがあったりするので、「もしや・・」と思っていましたが、
『根津神社』の鳥居を見て、やっぱり『谷中』なのだと確信しました。
親近感が湧いて、ますますお気に入りになりました。
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by simo_kuri | 2010-07-03 10:46 | 読む

ペンギンと暮らす & リトル・フォレスト

最近買った本。
小川糸さんの『ペンギンと暮らす』。
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小川糸さんのサイト「糸通信」の中の日記をまとめた本です。
「ペンギン」とは、糸さんの旦那サマのこと。

食べたごはんのこと、出会った人のこと、お天気のこと、日々の何気ないことが書かれています。
読んでいると不思議に温かくほっとします。
糸さんの日常には、あらゆるものへの感謝と慈しみにあふれている。
「地に足をつけて、丁寧に。」
『食堂かたつむり』が生まれる土台には、糸さんのそんな生活があるのだなぁと思う。

もうひとつ、文字通り「地に足のついた」マンガ。
五十嵐大介さんの『リトル・フォレスト』です。
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東北地方の小さな集落「小森」で暮らす女の子、いち子を主人公に、季節の移り変わりや食べ物
畑仕事などを描いています。
「食べる」「はたらく」
人が生きていくための基本の基本。

商店のある村の中心までは、自転車で30分。
お米も野菜も味噌も納豆も自分で作って、薪を割って、雪かきして、便利とは程遠い暮らし。
でも、街では決して得ることのできない、豊かな暮らしがあります。
『ロハス』とか『田舎暮らし』とかの流行りやスタイルではなくて、ずっと昔から
そこで生きるための当たり前の暮らし方。

五十嵐さん自身が、そこで確かに生活しているからこその説得力があります。

街から小森に戻ってきたユウ太くんが、戻ってきた理由を話すシーン、とても胸に響きます。

「自分自身の体でさ 実際にやった事と
 その中で 自分が感じた事 考えた事
 自分の責任で 話せる事って それだけだろう?」

私はどれだけそんな事を持っているだろう?
根っからめんどくさがりで、東京の便利さに慣れ親しんだ私には、どんなに憧れても
小森のような生活はきっとできない。
でも、誰かの受け売りではなくて、自分の言葉で自分の感じた事を、
少しでも多く話せるようになりたい。
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by simo_kuri | 2010-06-06 11:54 | 読む

星と半月の海

川端裕人さんの連作短編集『海と半月の海』を読みました。
ジンベエザメ、ペンギン、パンダなど動物をテーマした短編6作が収録されています。

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丁寧な取材を元にした物語には、説得力があり知的欲求を満たしてくれます。
「みっともないけど本物のペンギン」で語られるオオウミガラスの絶滅の経緯は、
人間の傲慢と愚かさをつくづく知らされます。
知識や情報をちりばめて、問題提起をしながらも、それに前面に押し出して主張するわけではなく、
あくまで描かれているのは、動物に魅せられた人々の想い。

それぞれの短編の主人公は、動物園の飼育係だったり、獣医だったり、古代生物の研究者だったり
色々ですが、「生き物がどうしようもなく好きだ!」という気持ちがにじみ出ています。

川端さんは、ノンフィクションも書かれていますが、小説では、知識とロマンのバランスが
とれていて、ちゃんとエンターティメントしているところが好きです。

ちなみに、ノンフィクションでは、『動物園にできること』が秀逸です。
私は、これを読んで動物園の見方が変わりました。
動物好きの人には、ぜひ読んでほしい一冊です。
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by simo_kuri | 2010-06-04 00:54 | 読む

3月のライオン & お花見@月島

『3月のライオン』の新刊が発売されました。
4巻に主役は、表紙にもなっている島田八段。
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これが、もー、かっこいいんですよ。
ぎりぎりと自分を追い詰めて、ジタバタあがいて、
しがみついて、憔悴していく姿は鬼気迫るものがあります。
決して美しくはないのだけれど、「とことんまで戦う」と
覚悟を決めた人というの凄みがあります。

4巻では、島田八段の研究会にも参加し、周囲の人との交流で
少しずつ温かさと取り戻してきた零くんの姿にも、
うれしさを覚えます。

もともと、私にはなじみのある月島、佃島を舞台にしていて、
「あ、ここあそこだ!」というのがいっぱいあって、それも
楽しみだったのですが、今回、島田八段の住まいが千駄木!
楽しさ倍増です。

モデルの場所を探してみようかなぁと思っていたら、
ちょうど今日は、門仲&豊洲周辺の友達で集まって、月島でお花見でした。

月島の駅に着いたら、『3月のライオン』のポスターを発見!
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お花見会場は、佃公園。
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もう桜は散り始めていますが、まだまだ楽しめます。
私は、散っていく花びらを見るのが好きなので、むしろこれぐらいのがいいなぁ。

とは言っても、集まったのは桜よりお酒好き、遊び好きな面々。
それはそれで楽しいからよいのだけどね。

でもせっかく佃公園に来たのだから、ちょっとおさんぽ。
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中央大橋を眺めて、川べりを歩きます。
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やっぱりのんびりおさんぽは楽しいな。
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by simo_kuri | 2010-04-11 02:18 | 読む

武士道シックスティーン

誉田哲也さんの『武士道シックスティーン』を読みました。
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自分の事しか見えてなかった中・高校時代。
思い出すと恥ずかしくて懐かしくて胸がきゅうっとなる。
香織と早苗の姿に自分や友人たちを重ねて、色んな思いが浮かんできました。

私は、中学・高校と私立の女子高に通い、部活でバスケをやっていました。
中学の部活コーチは、近くの大学から来た大学生の男のコーチ。
ちょうど、自分たちの代になった年に、コーチが変わり、私たちは今までのコーチとの違いに
違和感を感じ、反発してばかりでした。
いずれも中学受験を経てきた14歳。
頭も口もそれなりに達者だったので、あからさまに刃向ったり、ボイコットしたりするのではなく、
みんなで話し合って、コーチに要望書のような最後通牒のようなものをつきつけたことが
ありました(さすがに文書にはしませんでしたが、そのようなものを)。

結局のところ、どういう結論で落ち着いたのか、忘れてしまったのですが、
練習も中止してコーチと話し合いをしたシーンははっきり覚えています。

今思えば、社会人でも先生志望でもなく、サークルでバスケをしている
二十歳そこそこの学生だったのに、よく、まぁ、あんな頭でっかちな小娘たちを
受け止めてくれたものだ、と、尊敬と感謝の念に堪えません。
本当に、自分が大学生になり、当時のコーチと同じ年になり、さらには社会人になって、
中学時代を振り返って初めて、コーチに度量の大きさとありがたさに気付きました。

ちなみに、私たちが社会人になってから、一度だけコーチを呼んで飲み会をしたことがあります。
そこで私たちは、改めてコーチに謝りました。
コーチは笑って、「別にいいんだよ」と言ってくれました。
「みんなまじめに考えてたんだから」と。

そう、確かにあの頃、生意気で、自分が考えることは正しいって思い込でて、
周りが見えてなくって、青かったけれど、それでも、真剣だったことは本当です。
例え、それが傍から見れば、小さくでどうでもいいことでも。
それは、決して無駄なことではなかったと思っています。

そうそう、『武士道シックスティーン』は『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』と
続編があるのですよね。
この先、香織と早苗がどんな風に成長していくのか、楽しみです。
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by simo_kuri | 2010-03-30 01:36 | 読む

新刊大漁

最近、夢枕獏さんの『沙門空海糖の国にて鬼と宴す』を読んでいます。
そろそろ巻ノ二を読み終わるので、「続きを・・」と思って本屋さんにむかいました。

文庫コーナーを回って、マンガコーナーを覗いたら、待ってた新刊がいっぱい出てる!

谷川史子さんの『おひとり様ものがたり2』
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末次由紀さんの『ちはやふる』と西炯子さんの『娚の一生』。
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迷わず購入。

帰りの電車で読みながら、ひとり、にへにへしてしまいました。
これでまた、家の本の山が高くなってしまうなぁ。

でも好きな作家さんの本を手にするだけで幸せだから、いいか。
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by simo_kuri | 2010-03-13 22:50 | 読む

しろくまカフェ

最近気になって買ったマンガ。
ヒガアロハさんの『しろくまカフェ』と『しろくまカフェ いちご味』。
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カフェを経営するしろくまくんと常連のパンダくんののんびりまったりな日常を描いたマンガ。
力の抜けたゆるーい雰囲気で、読んでいてホケーっとリラックスできます。
疲れた時に、ほっと息をつくのにぴったりな1冊です。

ヒトと動物が、当たり前に一緒に生活してたり、パンダくんが動物園に
パンダのバイトをしに行ったりするナンセンスな設定もいいのですが、
思うに、動物達をキャラ化しすぎない適度なリアル感のある絵も『しろくまカフェ』の良さだと思う。

淡々とギャグを繰り出すしろくまくんも好きですが、
やっぱり、パンダくんのおきらくごくらくっぷりが好きです。
それにしても、どうしてダメな子ってかわいいんだろうね。
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by simo_kuri | 2010-03-11 02:10 | 読む

ごくらくちんみ

最近食べ物のことばかりになっていたので、今日は本について。

お腹が空いた時、何だかお酒が飲みたい気分の時、ひとりでちょっとさびしい時
晩酌のお供を決める時、ことあるごとに開くのがこの本。
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杉浦日向子さんの『ごくらくちんみ』。
珍味とお酒をテーマにした掌編小説集です。

杉浦日向子さんは、漫画家であり小説家であり江戸風俗の研究家で、
2005年に咽頭がんで亡くなりました。
NHKで放送していた『お江戸でござる』のご意見番?監修?として有名ですよね。

かくいう私も、生前は『お江戸でござる』に出ている人、という認識しかありませんでした。
漫画家ということは知っていましたが、格段興味も抱かず、素通りしていました。

杉浦さんの作品を読むようになったのは、亡くなってから。
追悼出版というのでしょうか、亡くなってから次々と本屋に杉浦さんの本が並ぶようになり、
その中で手にとった方一冊が、この『ごくらくちんみ』でした。

就職して、一人暮らしを始めてから2年ほどたち、一人暮らしの楽しさも寂しさも
一通り味わった頃だったと思います。
ビールやカクテルが多かったお酒も、焼酎や日本酒を背伸びではなく呑めるように
なってきた頃でしょうか。

読んで、まず、「あの『お江戸でござる』の人がこんなものをかけるなんて!」と驚き、
出てくる珍味とお酒の多様さに舌を巻き、登場人物達のことばに胸を打たれました。
短い中に、豊かな味がぎゅっとつまって、まさに、ちんみ。

何度も読み返していると、杉浦さんの、お酒と食べ物と人間に対する愛情の深さを感じます。
杉浦さんは、お酒にも食べ物にも、すごく真摯に丁寧に向き合っている。
植物でも動物でも、食べることは、その命をいただくこと。
色んなものの命を奪いながら、支えられながら、私たちは生きているのだ、と、
杉浦さんは、声高に叫ぶのではなく、愛情と感謝をもってしなやかに語りかけてくれる。

だから、この本の登場人物達は、つらい想いを抱えていたとしても、決してお酒に逃げない。
ちんみとお酒と、ここちよい距離を保ちながら、明日への力を蓄えて進んでいく。
ほんとのオトナはこういうものだな、と思う。
こんなオトナに、私もなれたらいいな、と思っています。
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by simo_kuri | 2010-03-09 01:29 | 読む

ことりっぷ

今、友達と『盛岡わんこツアー』を企画しています。
ただ、「盛岡でわんこそばと食べたい!」というだけ理由で始まった企画。

とりあえず、盛岡に行くことだけは決まっていますが、私も含めて友達はみな
わんこそば以外に岩手に何があるのか、よくわからない状態。
なので、まずはリサーチのために、ガイドブックを買うことにしました。
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必要なのは、盛岡のだけだったのに、ことりっぷの新しいものが並んでいるのを
見つけて、思わず買ってしまいました^^;
ことりっぷ、好きなんです。

小さめ、軽めでふんわりと愛らしい装丁。
ガイドブックとしてだけではなく、日常の読み物としても十分通用する質と品の良さ。
「出版社の思惑に、まんま乗っかってしまっているなぁ」と思いつつも手にとらずには
いられません。
家には、すでに、7~8冊あります。
行く予定がないのに買ってしまったものも何冊か・・・
もちろん、ちゃんと旅行に持って行って活用しているものもあります。

さて、本命の盛岡ですが。
読んでいるうちに、中学の修学旅行の記憶がよみがえってきました。
岩手、青森、秋田を5日間で巡る旅でした。
ことりっぷに出ている地名や観光スポットを見ると、
「あ、ここ行った」「そういえば、ここにも」というものがたくさん。
すっかり忘れていたのが情けないですが、今思えば、短い時間の中で色々な場所を訪れ、
内容の濃い旅行をさせてもらいました。

大人になって、今度は自分で考えて岩手も巡るもの悪くないなぁと、ことりっぷを手に
どこにいこうか、何をしようか、何を食べようか、ただいま思案中です。
1泊2日の週末旅行だから、あれも、これも、と欲張ると大変なことになるのに、
迷ってしまって決まりません。
でも、旅行は、こうして計画をたてるもの、また、楽しいのです♪
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by simo_kuri | 2010-03-05 02:16 | 読む

ぱっくんおおかみ

Amazonで木村泰子さんの『ぱっくんおおかみ』シリーズを手に入れました。
小さい頃から何度も何度も読んだ本で、大好きな本です。

『ぱっくんおおかみとくいしんぼん』、『ぱっくんおおかみときょうりゅうたち』。
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それから、『ぱっくんおおかみとおばけたち』。
この作品は、ぱっくんおおかみシリーズの中で一番好きな本なのですが、
なぜか絶版になっていて、ぜひとも手に入れたいと思っていた本です。
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少し前にAmazonで検索してたら、古本で24000円という値段がついていて、
すっごく欲しいけど、「いくらなんでも、それは・・・」と思って断念していました。
でも、あきらめられなくて何度か見ていたら、別の出品があり、すぐに購入しました。

以前にAmazonで古書の絵本を購入した時に、まるまる一ページやぶかれてない状態の本が
届いたことがあったので、今回ももしかしたら、傷があるんじゃないかと心配していたのですが、
想像以上にきれいな本が届きました。
奥附を見ると、なんと私が生まれた年に重版されたものでした。
長い間、こんなに大事にきれいにされていたというのが、わかって、うれしい驚きです。
私も、丁寧に読んで大切にしようと思います。
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by simo_kuri | 2010-02-20 00:48 | 読む