出町柳から叡山鉄道で30分。貴船口駅に到着です。
貴船口駅から貴船神社までは、約2キロ。
「歩こうか、バスに乗ろうか、どうしようか?」とAちゃんと話しているうちに、バス到着。
あっさり乗ることに。
貴船の停留所に5分位で到着。ここからは歩き。
前日は一日雨が降ったり止んだりでしたが、この日はいいお天気。
川沿いの道は緑も鮮やかで気持ちがいい。
前日の雨で水量も増えているのでしょうか。
ほどなく見えてきたのは、『貴船神社』の鳥居。
鳥居の左右には、杉と欅の大木が。
早速お参り、といきたい所ですが、その前に腹ごしらえ。
鳥居のすぐ近くのその名も『鳥居茶屋』さんで鮎茶漬けをいただきました。
鮎の炊いたのをご飯の上にのせて、煎茶をかけて。
鮎が柔らかくて、頭からしっぽまでまるごと食べられます。
お腹が満たされた所で、参道を登ります。
参道脇の石垣?には、苔がふさふさ。
苔好きを自認するAちゃんと二人、苔を撮影することに夢中。
なかなか上まで辿りつかない。
貴船・鞍馬は、どこに行っても見事な苔が多くて、この後もたびたび苔の写真がでてくるかと
思いますが、ご容赦くださいませ。
本宮について、やっとお参り。
ご祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)。
本宮横の灯篭も、ちゃんと桧皮葺でした。妙に感心。
『貴船神社』には、水占というおみくじがあります。
こういうおみくじの紙を
ご神水にうかべるんです。
そうすると文字が浮かびあがってきます。
「大吉」でした!
おぉ~、なんかいいこといっぱい書いてあるぞ。やったね。
本宮の近くには、ご神木の桂の木があります。
桂って、生えている所を初めて見ました。
こんな木だったのですね。不思議な雰囲気のある木だ。
本宮を後にして、周りの景色を楽しみつつ、さらに上に登ります。
桜もまだ咲いていました。
奥宮と本宮の間には、結の社があります。
ご祭神は、磐長姫命。縁結び神様として知られていて、お社の裏には、結び文がいっぱいでした。
良縁を願う人の熱意にちょっとあてられそう。
これは相生の杉。
大きな木というのは、それだけで畏敬の念が生まれます。すごいなぁ。
奥宮に続く道を歩いていてふと見上げると
緑の巨人に見下ろされていました。
奥宮のご祭神は闇龗神(くらおかみのかみ)。
呼び方は違いますが、高龗神と同じ神様です。
「そういえば、『陰陽師』に雨乞いのために、晴明と博雅くんが反閇する話があったなぁ」
とぼんやり思い出しました。
奥宮のすぐ横には、船形石があります。
神武天皇の母、玉依姫が貴船に参られた時に乗ってきた船を、人目に触れないように
小石で包んだのがこの石だとか。
ちょうど椿が咲いていました。
紅色の花が散った様は、鮮やかで惹きつけられるけれど、どこか胸がざわざわします。
奥宮を後にして、来た道を戻ります。
陽に照らされて、屋根に生えた苔が光っています。
川床を作っている所に出会いました。
夏にここを訪れたら、どんなに気持ちがよいだろう。
いつか、川床を体験してみたい。
貴船神社の次は、山を越えて鞍馬寺を目指します。