去年、岩手の道の駅で買ってきたオニグルミで、あこがれのくるみごはんを作りました。
五十嵐大介さんの『リトル・フォレスト』で、いち子ちゃんが作るくるみごはんが美味しそうで、
ずっと作ってみたいと思っていたのです。
でも、ローストされた洋くるみはあっても、殻付きのくるみはあんまり売ってないし、
あこがれは募る一方・・
で、今回念願のオニグルミお手に入れて、ようやく実現しました。
これが、オニグルミ。
よく知られている洋くるみよりも、一回りほど小さく、頭がとんがっています。
作り方は、くるみをすりつぶして、しょう油とお酒と一緒に米を炊くというカンタンなもの。
ですが・・、すりつぶすまでが大変。
オニグルミはとーっても固い。
よくあるクルミ割り器や、ペンチでも、なかなか割れない(らしい)。
いち子ちゃんは、タオルにくるんでトンカチで割ってましたが、ウチにはトンカチがないので、
割り方をネットで検索してみました。
すると、専用のくるみ割り器(ペンチとスプーンが混じったようなの)を使うか、
殻ごと炒って、割れ目ができた所に、包丁の刃をいれてひねる方法がある、とのこと。
炒ってから割る方法でやってみることにしました。
フライパンで炒っていくと
ぴっちり閉じていた殻の割れ目が少し広がります。
この割れ目に、包丁の刃(先の方じゃなくて、腹の辺りがよいみたい)を入れて、横にひねると、
パカンと割れます。
おぉっ、これは結構面白い。力もそんなに要らないし。
ただ、中には割れ目ができない実もあって、それは、どうやっても割ることができない・・
無理やり包丁の刃を入れこもうとしたけど、歯が立たず。
包丁の方が欠けてしまいそうだったので、割れ目ができないものは諦めました。
これは別途、トンカチかなぁ。
割れたら、あとは実をほじくり出します。
実と殻が複雑な形をしているので、綺麗に取れないなくて、実がボロボロになってしまうけど、
この後すりつぶすのだから、問題なし。
炊く前は、こんな様子。
うーん、あまり美味しそうには見えない。
でも、炊き始めると、くるみの香ばしい匂いが、ぷーんと漂ってくる。
炊きあがり。
見た目は地味ですが、くるみの香りとふんわりかすかに甘くてコクがある。
一口、二口と食べすすめる毎に、味わい深さが増して、これはクセになる味だ。
殻をむくのは大変だけど、オニグルミ、また手に入れて作ってみたいな。