上野の東照宮のぼたん苑では、1月~2月中旬に冬のぼたんが楽しめます。
七福神めぐりの帰りに、東照宮へ寄って、ぼたん鑑賞をしてきました。
冬のぼたんは、霜よけのための藁菰を被っているのが特徴です。
通常のぼたんの開花時期は、4月~5月で、『春牡丹』と呼ばれます。
冬に開花するは二種類。
春と秋の二期咲きの品種を低温で開花させたのが『寒牡丹』。
春牡丹と同じ品種を抑制栽培により冬に開花させたのが『冬牡丹』。
どちらも手間をかけ、丹精込めて育てて開花させるものなんですね。
苑内には約40品種600株のぼたんが艶やかに咲き誇っていました。
ぼたんは、『富貴花』や『百花の王』とも言われますが、
こぼれんばかりの大輪の花を見ると、なるほど納得であります。
美しい女性を評して「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」とも言いますよね。
花弁の色は、紅、赤紫、薄紅、黄、白と様々で、どれも見ごたえがあります。
一眼レフカメラを持って、写真撮影にいらしている方もたくさんいました。
ミニ葉牡丹もありました。
葉牡丹というと、公園や学校の校庭に植わっていて、気がつくと薹が立って
ちょっと不格好になっているイメージがあります。
葉牡丹も小さいとこんなに愛らしいのですね。
ぼたんの他にも、梅、万両、水仙、まんさく、みつまた、蝋梅なども見られます。
蝋梅は、葉が出る前に黄色い花を咲かせる梅。大変香り高い花です。
みつまたは、皮が和紙の原材料となることで有名です。
小学生の頃「こうぞ・みつまた」と覚えたことが思い出されます。
必ず枝が三つに分かれるので『みつまた』。
実物は初めて見ました。少しカンドー。
わずかに咲いた桜の花も見つけました。
春近し、でしょうか。
ぼたん苑を出てから、東照宮もお参りました。
改修中で、唐門の後ろはイラストというちょっと面白い状態。
上野東照宮と言えば、参道に並ぶ石灯籠も有名です。
数年前、夜の上野公園をお散歩していて、この参道に入ってしまい、
ものすごくこわかった覚えがあります。
なんで灯籠って少し怖い感じがするのだろう。
昔こういう影で遊んだりしたなぁ。
今気づいたけど、頭にカメラのっけて写真撮ってる姿って、
はたから見るとおバカさんですね。
ちなみに上野東照宮の絵馬には、狸が描かれています。
「他を抜く」で「他抜」。
いかにも家康らしい絵馬です。
日本語よりも、英語やハングルで書かれた絵馬が多かったのは、
観光地 上野ゆえでしょうか。
今年の冬ぼたん苑は2月21日まで。
4月中旬~5月上旬には、春ぼたんも開催される予定です。
春牡丹も楽しみです。