『
あめ細工 吉原』に、年始のご挨拶に行ってきました。
去年のうちに、吉原さんと妹子さんの二人に年明けに作ってほしいお題を伝えていたので、
その受け取りなのです。
吉原さんにお願いしていたのは、『麒麟』。
お正月なので、瑞雲たなびくようなおめでたいもので、普段作らなそうなもの、ということで。
おぉっ、ゴージャス!
ふさふさした毛の感じをどうやって出すのかなぁと思っていたんですが、こう来たか。
この雰囲気、メリーゴーランドの馬っぽい感じもします。
ちょうど棒も付いているから、数を増やして、あめ細工のメリーゴーランド作ったら、
楽しそうだなぁ。
それから、麒麟を作ってもらいながら、急に思いついて、あめぴょんも作ってもらいました。
鏡餅のあめぴょんです。
作成途中のあめぴょんって、白いし、つるんとなめらかだし、丸っこいし、おもちっぽいなぁ、
とは思っていたんですよね。
案の定、何の違和感もない・・・。
吉原さんに、「お正月用のメニューに入れればよかった」と言ってもらったので、
来年のメニューに採用されたらよいなぁと思っております。
さて、妹子さんにお願いしていた方が、実は結構な難題でして。
妹子さんが、
ブログでお姫様シリーズを作っているのを見て、
おとぎ話のあめ細工を作ってもらいたいな、と考えていたのです。
そこで、まずは第一弾ということで、『シンデレラ』。
おとぎ話の筆頭とも言える作品ですが、あめ細工で表現するとなると、これが大変。
シンデレラと言えば、ガラスの靴だけど、ドレス姿だと、靴が見えなくて、
ただのお姫様になってしまう。
そもそも、あめ細工って練るので白くなってしまって、ガラスみたいにならない。
カボチャの馬車も有名だけど、それだと置物みたいになってしまう・・・。
お題を伝えてから、妹子さん、かなり悩んでいる様子でしたが、出来上がりはこれ!!
見事にシンデレラ!
気品漂う感じで、美しい!
想像以上の大作で、うれしいびっくりです。
ちょっと写真だと見えづらいのですが、練る前の透明な飴を使って、ガラスの靴を表現してます。
わざわざ、ガラスの靴用の飴を取っておいてくれたとか。

表情や首から胸の辺りの表現、ドレスのふわっとしたラインなど、随所に妹子さんらしい
ディティールへのこだわりが見えます。
素晴らしい!!
もう一つ、ガラスの靴を持ったあめぴょんも作ってくれました。
かしこまってるあめぴょんがかわいらしい。
こうやってみると、ガラスの靴も、細かく作り込んでいるのがわかります。
シンデレラとあめぴょんと並べてみると、こんな。
シンデレラがいかに力作か、並べるとよくわかる。
通常サイズのあめぴょんの2倍、20cm位あるんです。
(「大きすぎるんじゃない?」と心配してたらしい・・)
「細工物」というよりは、「アート」に近いですね。
軽い気持ちでお題を出したのですが、時間も掛けて素敵な作品を作ってもらって、
申し訳ないやら、ありがたいやら。
でも、味をしめたので、次のおとぎ話シリーズのお題を目下考え中です。
今年も『吉原』さんには、たくさんお世話になりそうです。